Case Studies 導入事例

日本全国に拠点を持つ当社グループにとって、数多くの銀行口座の入出金明細をリモートからでもAPI連携で日々自動取得できる「MoneyLook BIZ」は効率化に不可欠です。

辻・本郷 税理士法人/辻・本郷 ITコンサルティング株式会社 様

辻・本郷 税理士法人/辻・本郷 ITコンサルティング株式会社様
(左)前澤様 (右)鬼澤様

業界No.1の拠点数を誇る辻・本郷 税理士法人。それゆえ、日本全国に管理すべき多くの銀行と口座が存在しており、膨大な数の入出金明細取得の業務効率化とリモート対応可能な経理体制の構築を目的に、「MoneyLook BIZ」を活用している同社。API連携で自動取得することで日々の経理業務の大幅な省力化を実現すると同時に、コロナ禍で課題となっていた「出社しなくても業務が遂行できる経理体制」の構築も実現。導入のきっかけや、導入後の効果などについて、辻・本郷 税理士法人 総務部経理グループの責任者であり、辻・本郷 ITコンサルティング株式会社の取締役でもある鬼澤様、システム事業部 マネージャーの前澤様、同事業部のハリク・ジャンドス様にお話を伺いました。

複数銀行のインターネットバンキングから日々時間をかけて入出金明細を取得する手間を「MoneyLook BIZ」のAPI連携で大幅に削減

「MoneyLook BIZ」を導入するきっかけ・背景などを教えてください

(鬼澤様)辻・本郷 税理士法人は、北は北海道から南は沖縄まで事務所がありますので、地方銀行も含めて非常に多くの取引銀行があります。そのため、入出金明細を確認しなければならない銀行や口座が非常に多く、毎日の明細データ取得作業時間として最低でも約30分~1時間かかっておりました。

今は専任の担当者を置いて明細取得を行っているので、他業務との切り分けができるようになったのですが、以前は私一人でさまざまな業務と並行して対応していたので、途中で電話がかかってきたり会議参加などでたびたび作業を中断しなければならず、明細取得にかなりの時間をかけていました。また、電子証明書の関係で、誰もが入出金明細データに気軽にアクセスすることができず、一人で作業を行う必要があったので、そういった意味でも業務効率はよくありませんでした。

入出金明細の取得は、インターネットバンキングの契約をして「本部で一括取得」という形で対応しているのですが、電子証明書をインストールした社内の固定パソコンでないと取得できず、「リモートからは対応不可」といった制限もあったため、コロナ禍では非常に課題に感じていました。皆でリモートワークをしたかったのですが現状のままではできず、入出金明細を取得するために必ず1名は出社しなくてはいけないという状況でした。

そういった課題を解決するために、「固定メンバーが出社しなくても業務ができる経理」を目指した結果が、リモート環境からでもAPI連携で入出金明細を自動取得できる「MoneyLook BIZ」の導入を検討するきっかけでした。

鬼澤 様

これまで基本的には1日1回明細を取得していたのですが、タイムリーな入金確認を要求されることも多々あり、なるべくそのタイムラグを無くしたいと思っていました。「MoneyLook BIZ」は決まった時間に複数回、今は基本9時・12時・15時に設定していますが、1日3回自動で入出金明細が取得できるということもあって、導入を進めました。社内で「この請求書分の入金がされているか?」という問い合わせが入った際、毎日数時間おきに「MoneyLook BIZ」で入出金明細を自動取得して当社システム内にデータが反映されていれば、そこで検索して入金確認ができるので、タイムラグもかなり改善されました。

銀行のAPI連携についてはご存じだったのでしょうか

(前澤様)はい、最初は自分達で直接銀行とAPI連携で入出金明細データ取得ができないかと思い、各銀行のAPI仕様を調べたりもしました。お話したとおり、当社は利用している銀行の数も多いですし、各銀行のAPI仕様を調べるうち、入出金明細を自動取得するためには「電子決済等代行業※1」の免許が必要ということがわかり、自社で免許を取得するのはハードルが高すぎるということで諦めました。

(ハリク様)会計ソフトの中には、銀行入出金明細の取得機能が組み込まれた形で提供されているケースもあったのですが、当社は既に会計を含め構築している社内システムがあるので、会計ソフトに直接紐づかない形で入出金明細を自動取得できるサービスを探して「MoneyLook BIZ」に辿りつきました。

(SBIBS)実は、もともと会計ソフトを提供されている会社さんで「電子決済等代行業」の免許を取得して、自社の会計ソフトに入出金明細取得機能を付加して提供されているところもあるのですが、裏側で入出金明細取得機能だけを切り出して単品で提供している会社は非常に少ないんです。当社は会計ソフトを提供している企業さんにも組込み型でMoneyLook機能を提供したりもしています。

(鬼澤様)表の会計ソフトは別の企業のサービスだけれども、裏側で動いている入出金明細取得部分は実はMoneyLook機能を使っているというケースも多そうですね。当社としては、必要な機能をシンプルにAPI連携で提供してくれるサービスで検討を進めようという方針でしたので、「MoneyLook BIZ」に出会えて良かったです。

※1:電子決済等代行業者は、預金者の委託を受けて、電子情報処理組織を使用する方法により、銀行から口座に関する情報を取得し、この情報を預金者に提供する事業者。国内で電子決済等代行業を営むには、銀行法等に基づく登録が必要となる

前澤 様
「MoneyLook BIZ」を選ばれた理由(決め手)はなんでしょうか

(鬼澤様)やはり圧倒的な安さですね。他社さんと比べるとケタが1つ違うと言いますか、最初価格を見たときはびっくりしました。当社は先ほども申し上げた通り、利用している銀行数が非常に多いので、1銀行あたりの単価が安いという点でも本当に助かっています。

(SBIBS)「業務効率化」という観点ですと、よく「入金消込をラクにする」という名目で、消込等に特化したパッケージを提供している会社さんが、その一部として入出金明細取得機能も併せて提供しているということがありますが、逆にさまざまな機能がついて高価になるより、「入出金明細取得機能だけを安く利用できる方がいい」というお話も聞いたりするのですが、導入の決め手としてそのあたりはいかがでしょうか。

(鬼澤様)この質問に対する回答としては、会社の規模感によって違うのかな、ということにはなると思いますが、当社の場合、周辺のシステムも既に作りこんでいますし、また取引件数も非常に多い中で、新しく何か別のシステムを導入してそれを社内に定着させるよりは、今あるシステムの中に欲しい機能を「データ連携でフィットさせる」といった方が合っていました。そこまでシステムが作りこまれていない、またシステムエンジニアがいないといった会社さんでは、逆にパッケージで丸ごと刷新というケースもあるかと思いますが、当社は自社の既存システムに入れ込むにあたって、ハリクや前澤といったシステムエンジニアがいて、「MoneyLook BIZ」のAPI連携の繋ぎ込みも迅速にできたので、この形で良かったと思っています。

「MoneyLook BIZ」とのAPI連携により、手放しで入出金明細が自社システムに入るようになり、大幅な業務効率化と同時にリモート体制も実現

「MoneyLook BIZ」で課題は解決されましたか

(鬼澤様)はい、「自動で入出金明細を取得する」というところに関しては100%解決しました。出社をしなくてもデータが毎日きちんと自動でシステムに入っていて「すごい!こんなにすんなり入出金明細が取得できて良いのだろうか」と思うぐらいでしたね。専任の担当者がリモートワークをしたいといった場合も、以前のように誰かが代わりに出社しないといけないということもなくなり、完全に手放しでしかも1日3回自動で取得できるようになったことについては「ほんとに素晴らしい!」と皆で喜びました。毎日、30分~1時間の時間をかけていた入出金明細の取得時間が「MoneyLook BIZ」を導入したことで、ほぼゼロになりましたので、そこは本当に助かりました。

(左)鬼澤様 (右)前澤様
導入を検討されている企業様にむけて、一言お願いします

(鬼澤様)入金消込をするために、インターネットバンキング契約をして、電子証明書の入った専用PCからログインして毎日入出金明細データを取得し、自社のシステムにアップロードしている企業は多いと思います。当社もこれまでは同じように取得したデータを手動で社内システムにアップロードしていましたが、今は「MoneyLook BIZ」のAPI連携で取得したデータを社内システムに繋ぐ中間システムも開発したので、自動でデータが入る形を実現しました。なので本当に入出金明細のデータ取得に関しては一切触ることなくできるようになり、それだけでも大きな効率化の効果を感じています。

(前澤様)最終的には入金消込の自動化まで自社システム内で完結することを目指しているのですが、そこに至るにはプロセスがいくつかあって、まずはたくさんある銀行の入出金明細取得の部分について、これまで多くの手間と時間をかけて毎日手動で取得していたところを「MoneyLook BIZ」を利用することで、低コストで自動化できたので、そこだけでも非常に大きな成果だと思っています。

貴重なお話をありがとうございました

<辻・本郷 税理士法人/辻・本郷 ITコンサルティング株式会社について>

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辻・本郷 税理士法人は、日本最大規模の85拠点と業界No.1の拠点数と17,000件以上の顧客数を誇り、長年の信頼と実績で様々な相談にワンストップでサービスを提供しています。また辻・本郷 ITコンサルティング株式会社は、辻・本郷グループのITコンサルティング会社として、グループ内のシステム構築や運用管理のIT支援を行うとともに、『無数の選択肢から、より良い決断に導く』をミッションに掲げ、法人顧客向けにバックオフィス課題をワンストップで解決するプラットフォームの「法人DX」や「相続DX」および「会計事務所DX」など、様々なシステム導入や構築、サービス開発・運営などを行っています。

※掲載内容は取材当時のものです。

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